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DTPまめ知識

UDフォント

こんにちは、印刷市場.comスタッフのHMです。


先日、横断幕とポスターのご提案の中でUDフォントを

お客様にお薦めしたところ、大変喜んでいただけたので、

フォントのお話をちょっとだけしますね。


UDフォントとは


UDフォントはユニバーサルデザインフォントと呼ばれ

特徴として

①視認性が高い(構成要素が見やすい)

②判読性が高い(誤読が少ない)

③可読性が高い(文章が読み易い)

などがあります。


例えばどんなこと?

これを見ていただけるとわかるように、濁点が通常のものより大きくなっていて

判読しやすくなっています。文字が大きいとまだわかりますが、小さな文字だと

「ブ」か「プ」か判りづらくなります。また、数字の「6」が「8」と混同しないように

右側が大きく離れた形状をしています。

そんな細かなところを考えて作られている書体なのです。


ここで、UDフォントの有効性を実証するために行われた

興味深い実験をご紹介します。


ご紹介


奈良県生駒市が書体メーカーの株式会社モリサワと共同で平成31年3月に行った実験です。


◇実験方法

 文を読んで正しいことが書いてあるかどうか考え、「ただしい」か「まちがい」かに〇を付ける問題36問を一般的な教科書体のものとUDフォントのもので用意し、それぞれ1分間で、いくつ解決できるかを測る。


というものです。結果は

このようになり、生駒市は


実験の結果、UDフォントの方が、正確さを保ちながら読めることが実証されました。

UDフォントは、児童にとって分かりやすく読みやすい文字であることが分かります。

文字に対して困り感を抱える児童だけでなく、すべての児童生徒にとって、学習達成感を感じられるものであり、学習意欲の向上、学力向上が期待できるのではと考えています。

また、個における合理的配慮だけではなく、学校生活における基礎的環境を整えるという観点においても非常に有効です。


とコメントしています。


最近では、UDフォントがいろいろなところに使われ、身近になってきています。

例えば、Windows 10ではUDフォントの一部が標準フォントに仲間入りしたりとか、

これは無料で使えるUDフォントです。


《モリサワ「Windows 10 October 2018 Update」での「BIZ UDゴシック/明朝」の正式採用を発表》


みなさんも機会があれば、プレゼンやパンフレット、資料などで是非UDフォントを使ってみてください。


もちろん、UDフォントを使えば全て解決というわけではありません。

視認性、可読性、判読性を高めるものはデザインやレイアウトも重要なファクターとなります。印刷市場.comでは、UDフォントのご提案だけでなく、より多面的なご提案をおこなっており、今後も、より理解されやすい印刷物のご提案を続けていきたいと思っています。(ちょっと宣伝)


今回はUDフォントのお話をちょっとだけさせていただきました。

そう言えばフォントに「P」が入っているフォントって知っていますか?

例えば、WINDOWSでおなじみの「MS P ゴシック」とか。

この「P」のお話はまたの機会に。

それでは、またお会いしましょう。


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